鍼灸に効く4つの腰痛 | 世田谷区上北沢の鍼灸院 Five Elements

鍼灸に効く4つの腰痛

毎日重苦しい空模様が続いていますね。

こういう日に限って洗いのもの水が溢れて衣服が更に濡れてしまったりします。

 

さて、梅雨とは全く関係ない事なのですが腰痛です。

鍼灸院に来る方々の症状として最も多いのが首肩の凝りや疾患、そして二位が腰痛症です。

腰痛と一言でいっても様々な原因があります。

腰痛の原因で最も多いのは・・・・・・・・・

原因のわからない腰痛で約80%以上がこれにあたります。

ちょっと多すぎるのではないか・・・

そう思う方もいらっしゃると思います。

それでは原因のわかっているものって逆になんなのでしょう。

腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折、その他臓器に関わる疾患に伴う腰痛(尿路結石など)です。

つまり【西洋医学で画像診断並びに他の検査を行う事により原因の確定できる腰痛】という事になります。

基本的に西洋医学では目に見える異常(数値に現れる異常)がない場合には対応できない事が多かったりする様です。

腰が痛くて整形外科に行ったのだけれども、レントゲン撮っても異常がなく湿布と筋弛緩剤、鎮痛剤を出されて終了でしたと言う話をよく聞きます。

つまり、西洋医学的に原因がわからないものという事になりますね。

それでは原因不明の腰痛にはどんなものがあるのでしょうか。

一番多いのは・・・筋筋膜性腰痛ではないでしょうか。

それと心因性(ストレスなど)により起こる腰痛、そして神経の異常により起こる腰痛。

これが一つだけではなく複合されて起こる場合が多いのです。

それでは、はり治療で改善できる可能性の高い腰痛とはどの様なものがあるのでしょうか?

 

①筋筋膜性腰痛

最も期待できるものがこれです。

日々の疲労や姿勢によるもの、またトレーニングなどで起こるギックリ腰(ギックリ腰でレントゲン異常のないもの)などがこれにあたります。

筋肉の過緊張などが原因で、激しい痛みだったり慢性的に重だるさを感じる事が多いです。

腰と一言に言っても、たくさんの筋肉が折り重なって腰部を形成しているために、過緊張を起こしている筋肉を特定しつつまわりのの筋肉も緩める事によって症状を緩和します。

この時に、腸腰筋(腸骨筋と大腰筋)などの深部筋肉の場合はかなり奥まで針を入れないと届かなかったりするのです。

幹部に鍼を入れる事で筋肉を緩ませて痛みを抑えます。

慢性腰痛の場合は少し時間がかかったりしますが、急性腰痛(ギックリ)の場合は驚くほど治りが早かったりします。

しかし、急性腰痛を発症した直後はあまり鍼を患部に入れられないので、まずは冷やして炎症を取る事から始めます。

 

②腰椎ヘルニア

まずはじめにヘルニアとは何か、ヘルニアというのは組織が飛び出している状態の事を言います。

背骨は骨と骨の間にゼリー状の組織があり、骨同士が直接当たらないようにクッションの役割を持つもので、これを椎間板と言います。

聞いた事ある方も多いのではないでしょうか。

このゼリー状のものが何らかの原因で飛び出してしまって神経にさわってしまうものが椎間板ヘルニアで、腰や首の骨によく起こります。

ちなみに、腸が飛び出すものが鼠径ヘルニアで、飛び出すという事は同じですが出るものが違います。

背骨からはたくさんの神経が出ています。

脳から直接脊髄が出ていまして、脊髄は背骨の中に入り、脊髄から様々な神経が出ていて、腰の部分になると坐骨神経が出ています。

ここで一つ大事なのは、椎間板ヘルニア自体を鍼灸で治すことができるわけではありません。

椎間板ヘルニアで起きる腰痛を改善することができるのです。

言い回しがわかりづらいかもしれませんね。

つまり、椎間板自体を骨の中に戻すのではなく、椎間板が触っている神経による痛みを軽減するのです。

なので、これは鍼で完治という考え方ではなく、腰痛との長いお付き合いの中で痛みを緩和するという考え方です。

筋肉が固まりすぎて腰椎のズレが生じている場合などはもしかしたら治るかもしれませんがあくまでも可能性です。

ヘルニアによる痛みを鍼で血行促進することによって発痛物質を流したり、神経まわりの血行を改善することで痛みを緩和します。

 

③脊柱管狭窄症

これも椎間板ヘルニアと同じく骨の病変です。

年齢を重ねると骨も変形します、神経の出口あたりの骨が変形して神経に触ってしまうので症状が起きます。

腰部脊柱管狭窄症の特徴は、腰痛だけではなく間欠性跛行と言って長距離が歩けなくなります。

数百メートル歩くと腰が疲れたり痛くなったりして座って休まないと歩けなくなりますが、前かがみでは神経が圧迫されないので、自転車に乗るのは平気だったりします。

脊柱管狭窄症による神経痛や間欠性跛行を和らげるのに鍼灸が効く場合がありますが、全く効かない場合もあります。

これは一度鍼をしてみるというのが一番なのですが、神経を圧迫している状態により違うからです。

神経自体を圧迫して症状が出ている場合と、神経を圧迫しているのですが神経を通っている血流が圧迫によりうまく流れていない場合。

後者の場合は鍼治療で腰痛が改善されたり間欠性跛行が少し良くなったりする場合があります。

ヘルニアの場合や脊柱管狭窄症の場合は、腰の変化による坐骨神経を圧迫して痛みや痺れが出る場合が多々有りますが、この坐骨神経痛や痺れを改善させるのが鍼の得意分野です。

ペインクリニックなどでは痛みは取れてもこの神経痛や痺れはなかなか取れません。

 

④心因性の腰痛

最近、この心因性腰痛の方が増えていると言われます。

肩こりも心因性で起こるので、肩も腰も痛くてたまらないという方は意外とこれだったりもします。

鍼灸師になるための国家試験の直前に私もこれになったことがあり、拍動性に痛くなったり、座っているのも辛くなりました。

ストレスや緊張で交感神経が過度に亢進するのが原因なのでしょうか。

筋肉は硬くなってしまうと自然に緩ませるのは実はなかなかできなかったりします、なので鍼で筋肉を緩ませつつ自律神経の調整を行うような鍼をしていきます。

 

このように腰痛と一言にいっても様々なものがあります。

ほとんどの場合は筋肉によるものだったり、腰痛が悪化し坐骨神経痛を誘発したりします。

実はWHOでも鍼の効果は実証されていたり、健康保険を効かせたりすることもできるのです。

しかし、保険申請の手続きがとても手間がかかるために保険が使える鍼灸院はあまり多くありません(当院でも保険は適用できません)。

保険適用ができるということは国が鍼治療の効果を認めているということです。

実際、医師の方が鍼治療をするのは珍しいことではなく、私が見させていただく方も医師、歯科医師の方は良く来院されます。

実は私も腰痛治療は結構得意分野だったりするのです。

腰痛は重だるさを感じたら痛くて動けなくなる前に是非是非治療してみてくださいね。

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