これからの時期、カゼが流行ってきますね。
日本の会社で良く見られる風景として、体調管理ができていないからカゼをひくんだ!なんて言われます。
実際私も言われたことがありますが、「ウイルスや細菌が入るから発熱したりするんです」と返したことがあります(仲のいい上司でしたので(笑))。
実際に体調管理ができていないとカゼをひくのでしょうか?
私は未だにそんなことないと思っていますし、発熱している状態で無理して会社に行って効率悪く仕事する上に周りに感染させるよりは、総合的なリスクを考えて休んだ方がよっぽどいいと思っているタイプの人間です。
さて、表題にある病は気から。
病にかかるのは気持ちが弱いからとか、カゼをひくんじゃないかと思っているからとかみたいな感じの言葉だと思いますが・・・
もともとはそういう言葉ではありません。
病は氣から。
こっちが正解です。
しかし、この病は気からというのもあながち間違いではありませんが都合のいいように使われてしまっている感はあります。
気持ちと言うのはとても不思議なものです、東洋医学でも心と体は一体であり、切り離せるものではないと考えています。
気持ちが滅入る、鬱々とすると自律神経が乱れます。
そうすると免疫機構も弱くなりますし、自分の体が悪い悪いと思っていると不思議と体は悪くなります。
プラセボ効果なんて言葉がありますが、「これは胃の薬です」と言って、毎日小麦粉の塊を飲ませると良くなるなんて実験もあったりします。
これと同じことは実は東洋医学でも同様の理論があり、ストレスや思い悩みというのは肝氣が司っていると言われます。
ストレスや強い怒りなどで肝氣が燃え上がったり、鬱々としてストレスを発散できなくなるとやっぱり火が発生すると言われています。
肝は木の属性です、東洋医学でいう胃は消化器なので、消化器を司るのは脾で土。
木と言うのは土に対して強いんです、木は根を張って土を裂きますからね。
木が強くなりすぎると土は更に痛めつけられるので、胃潰瘍とか十二指腸潰瘍といわれるものになるのです。
気持ちによって臓器が痛めつけられるんですね、そしてこれも「病は氣から」氣のバランスの不調和によって病が起きるんですね。
この西洋医学的なプラセボ効果にしても、東洋医学の考え方からしても、気持ちが強ければカゼをひかないというのとはちょっと違うと思うのです。
これからカゼが流行る時期です、インフルエンザも流行ります。
気を強く持っていてもかかります(笑)
その時にはあまり無理をせずに栄養と水分をしっかりとって周りに移さないように安静にしているのが一番だと思っています。