接骨院、整骨院と鍼灸院の違いって何ですか?

皆様は腰痛や肩こりでつらい時にどこに行きますか?

①整体・カイロプラクティック
②マッサージ
③接骨院・整骨院
④鍼灸院

いろいろ調べると大体この分類で出てくるのではないでしょうか?
それではこれらの違いとはなんなのでしょうか。

①整体・カイロプラクティック
整体やカイロプラクティックに明確な決まりはなく、骨のバランスを整えたりすることが主な施術内容のようです。
しかし、この二つは国家資格ではなく民間資格なので明確な基準がなく、お店によってやっていることは様々で、資格も数日、数週間〜数年間と取得までの日数はかなりのばらつきがあるようです。
私もAKAと言う関節の修正を促すような手法を施術中に行うことがあります。
これもカイロや整体と言われるような手法の一つなのかも知れません。

②マッサージ
一言にマッサージといいましても実は様々な違いがあります。
マッサージをするためには本来「あん摩マッサージ指圧師(通称:あま師)」と言う資格が必要です。
この資格、実は取得に3年かかります。
実は「はり師」「きゆう師」「あん摩マッサージ指圧師」とはセットの様な資格で、鍼灸師(はり師+きゅう師)とマッサージ師は9割方同じ勉強をします。
しかし、目の不自由な方の仕事を奪わない様にとマッサージ師だけは取得できる学校がとても少なく、ほとんどが鍼灸師のみしか取得できません。
でも、マッサージ屋さんって今どこにでもありますよね?
中には60分2980円という様な格安マッサージまであります。
では違いはなんなのでしょうか?
リラクゼーションを目的としたマッサージや、「マッサージ」と明記していない場合は免許がなくても大丈夫という様な暗黙の了解が存在していて、ほとんどが国家資格がなかったり民間資格だったり知識がなかったりする場合が多いです。
かく言う私も「あん摩マッサージ指圧師」は持っていないのですが、勉強する内容はほとんど同じなために、はり治療の最中に手技を加えたりもします。
しかし、マッサージと言う言葉は使えないという感じです。
タイ古式マッサージというのは、マッサージとしてではなく【タイ古式マッサージ】と言う一つの商品のようなので、これも「あん摩マッサージ指圧師」の資格がなくても大丈夫なようで、タイで数日〜数週間の研修を受ければタイの民間資格が取れるようです。
医療の現場や、宿泊施設でマッサージをする場合には「あん摩マッサージ指圧師」は必須になってきます。
法律上では「医療行為としてのマッサージ」は「あん摩マッサージ指圧師」が必要ですが、リラクゼーション行為のマッサージはグレーゾーンとなっています。
免許の有無にかかわらず、きちんと解剖学を理解しマッサージをしているかどうかが肝になってきます。

③接骨院・整骨院
みなさんからのお問い合わせが一番多いのがこちらです。
行ったことがない方は何をしているのかもあまり良くわからないかと思います。
まず、接骨院や整骨院を開くために必要な資格、それは「柔道整復師」と言う国家資格です。
こちらも3年間の学校を卒業して国家試験に合格すれば取得することができます。
聞きなれない資格かもしれませんが、「ほねつぎ」と言うとわかる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
元々は骨折や脱臼に対して処置をする資格です。
ここから先は、あまりダイレクトに書くと悪口の様になってしまうので、少しオブラートに包みながらにします。
柔道整復師とは、急性症状を取り扱う資格です。
詳しくは厚生労働省のホームページを参照してください。
急性の肉離れや打撲や捻挫をした際に保険を使って治療を受けることができます。
昔は骨折の際にはほねつぎさんだったのですが、最近は医師の同意が必要になっている様です。
ここらへんの認識の相違により、健康保険組合とのトラブルになることもあるようです。
簡単にいうと、柔道整復師はマッサージを必要とするような慢性疾患を取り扱うところというよりは、捻挫や肉離れなどのスポーツの分野における取り扱いが多い様です。
そのため、肩こりや腰痛で整骨院に通っていると、会社の保険組合から電話が来て「腰と肩の肉離れって本当ですか?」と聞かれたり、最近ではなくなってきましたが、整骨院に行っていない日でも保険申請されていて揉めたというお話もニュースになったことがあります。
もちろん、きちんと整骨院としてお店を営んでいる人もたくさんいます。
鍼灸整骨院という場合には、柔道整復師と鍼灸師を両方持っている方がやっているか、柔道整復師と鍼灸師がいる整骨院ということになります。
ちなみに整骨院と接骨院に違いはありません。

④鍼灸院
当院がこれにあたります。
はり師、きゆう師(きゅう師なのですが、正式にはきゆう師と言う表記なのです)が開いているお店です。
鍼は灸を使用して様々な症状を緩和します。
適用疾患は急性のもの(ギックリ腰など)から慢性のもの(肩こりやずっと続いている腰痛)など様々ですが、原則として保険が使えません。
金額も地域や場所や人によって様々で、60分で4000円〜15000円と言う金額や、驚く様な金額のところもあります。
都心から離れるほど地代も変わってくるので安くなる傾向にあったり、数人まとめて治療をするスタイルの方が少し割安だったりします。
他の三つと明らかに違うのは、鍼を刺すので直接体内(筋肉)に触れることができるという点です。
鍼灸が効くと言われるのはこれが一番大きいのではないでしょか。
もう一つは他の三つが西洋医学を基にしているのに対して、鍼灸は西洋医学と東洋医学の二方向から体を見ます。
なので、西洋医学では打つ手がないというものも改善できる場合もあったりするのです。

こうやって違いを比べてみるとなんとなく違いがわかると思います。
鍼灸が一番いいですよと言うわけではなく、今の症状と比較してみてくださいね。


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