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鍼って血管や神経に刺さったりしないのですか?

もちろん刺さります。
皆さんの考える血管や神経というのはどういうものでしょうか?
お話を伺っていると、大体皆様の想像する血管というのはホラー映画のような吹き出す血しぶきのことで、神経というのは脳の様に少しでも触ると修復不可能で何が起こるかわからないと言ったイメージの様です。
しかし、実際に血管や神経と言っても様々な種類があります。

血管とは血が通っている管です、そのままですね。
血管には動脈と静脈があり、動脈は往路で静脈は復路と考えてください。
酸素や栄養をたくさん含む血液が通る動脈は、体の末端まで酸素や栄養を運び、静脈は二酸化炭素や不要なものを運んで帰ってきます。
そして、心臓に戻ってきた血液は肺でまた酸素を補給して出て行きます。
心臓に近ければ近いほど動脈は太くなりたくさんの血液が通るので、そんなに簡単に切れたり穴が開いたりしては困るのです。
つまり、動脈は体の深いところにあり太い動脈であるほどゴムホースの様に弾力があります、これは動脈は送り出すポンプの役割もあるためです。
皆さんゴムホースに鍼を刺すのってそんなに簡単にできませんよね?
私たちが脈をとる時によく触る親指側の手首やドラマで触る首の頚動脈など、体表から触れることができる動脈は少なく、切るためには強度あるものでなくては切れません。
しかし、鍼でも出血はします。
まず、これは毛細血管と言って極々細い血管が切れてしまったりするのです。
皆さんが体表から見れる血管のほとんどは静脈です。
見える部分はもちろん鍼を刺しませんが、目に見えないほど細かい血管が切れてしまうことはあり、たまに出血したり内出血をしてしまうのですが、これを技術的に回避するのは不可能です。
これは鍼のリスクの一つですね、しかし、出血の場合は問題ありません、内出血の時は数週間痣の様に色がついてしまったり、内出血の中でも稀にくすみとして残ってしまう場合もあります。

さて、それでは神経はどうでしょう。
神経も同じ様に太い神経というのはかなりの弾力があり、鍼で貫くというのは至難の技です。
しかし触れてしまうことはあります。
神経というのはとてもセンシティブなもので、鍼が少し近く通ったりしただけでも反応しますし、ほんの少し触っただけでも電気が走った様に衝撃があります。
電流のような感覚があるために、神経が切れたのではないかと思う方もいらっしゃるのですが、触れただけだったりするのです。
そして、そういった刺激を流すと神経は興奮し活性化するためにわざと神経の近くに鍼を入れて刺激を出したりする手法があります。
ただし、かなり刺激が強いために、症状のきつい方(脳梗塞による片麻痺など)にきちんと承諾を得た上で行うことはあっても通常の施術では行ないません。
しかし、神経も人によって走り方が様々ので見えません、たまに触れてしまってビリっとしてしまったりすることはあるのですが、それによって後遺症が出たりすることは基本的にはありません(まれに数日間響きが残ったりします)。